【パー券裏金問題】二階派にも強制捜査 関係者が語る「パー券、超高額ノルマの実態」
最高幹部クラスは2000万円
この二階派関係者が続ける。
「二階派は安倍派やほかの派閥に比べても異様にノルマが高いんですよ」
例えば、安倍派の場合、1回生が60万円、4回生で120万円、閣僚経験者が400万円で、幹部の最高額は750万円となっている。
「二階派の場合、派閥の幹部になると1000万円を軽く超えるノルマを課されます。最高幹部クラスだと2000万円とも言われています。そんな額のパー券を売りさばくことは簡単ではありませんから、ノルマに達しないこともありました。その場合は事務所の財布から未達分を加えて、ノルマ分として派閥に納めていました。本来はその未達分は議員側から派閥への寄付にあたるはずですが、そうした記載はしていなかったようです」
それゆえ、派閥内の不満もあった。11月30日付で二階派の桜田義孝衆院議員が二階派を退会。高すぎるパー券の販売ノルマが負担だったと説明しているのだ。
「桜田さんは閣僚経験者ですから販売ノルマは300枚、すなわち600万円でした。安倍派の閣僚経験者が400万円だとすると1.5倍という計算になります。昨年の政治資金収支報告書では、安倍派のパーティーによる収入が約9500万円なのに対し、二階派は約1億9000万円でした。これだけ見ても、いかに二階派が派閥のパー券を他派よりも売っていたかがわかるのです」