岸田首相は「全く辞める気はない」と前向き 新官房長官で意中の人に断られても「想定内」
ヤミの金とかそれこそ裏金
ならば最初から林氏を官房長官に就けていれば良かったのではないかと誰しも思うところだが……。
「岸田首相はつい先日離脱しましたが、林氏と共に同じ派閥に所属していたということが大きいようです。首相と官房長官は共に自由な判断で内閣官房報償費(機密費)を使えることになっています。これは領収書が要らない支出で、1ヶ月で1億円前後の規模。岸田首相は外れたとはいえこの特権を同じ派閥で独占することで、他派閥から批判の声が上がる可能性もある。機密費はその性質上、ヤミの金とかそれこそ裏金とも言われ、時節柄、不謹慎と言われかねません」(同)
今回も同じ派閥は避けたかったが適任者が他におらず、政権運営の安定感を第一に考えて林氏を起用せざるを得なかったというのが実情のようだ。
「今回の代打閣僚人事は悪くなく、それなりに評価されているようです。安倍派はもちろん岸田おろしを進める勢力は存在しないことから、低空飛行を続けた後、どのタイミングで機首を上げることができるか、注目されるところです」(同)
もっとも一掃された側の安倍派も年明け以降は黙っていないだろう。政権の体力がいつまでもつのか我慢くらべの日々が続きそうだ。