ついに安倍派に斬り込んだ最強の捜査機関「東京地検特捜部」、黒歴史からの復活劇
証拠改ざんは2010年
臨時国会閉会を受け、自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部はパーティー収入のキックバックを受けていた安倍派の国会議員本人への任意の事情聴取を始めている。検察の悲願とされるリクルート事件以来の大型疑獄。このタイミングで着手した背景と検察の黒歴史、そして落とし穴についてレポートする。
まずは検察の黒歴史について振り返っておこう。
「検察を激震させたのが2010年9月の証拠改ざん事件でした。いわゆる郵便不正事件をめぐって、大阪地検特捜部は厚労省の村木厚子元局長を虚偽有印公文書作成などの罪で起訴しましたが、特捜部が押収した証拠が改ざんされていたことがわかり、担当のエース検事が証拠隠滅容疑で、特捜部長と特捜部副部長が犯人隠避容疑で逮捕されました」
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