中国がマレー半島に造ろうとしている巨大運河 莫大な通行料をエサにタイ領に進出か
総額35兆円。中国が「一帯一路」構想でバラまいた金の合計である。この10年、チャイナマネーは世界を席巻し、鉄道や高速道路などのインフラが各地に築かれた。総仕上げとして狙うのは太平洋とインド洋を結ぶ大運河。作家の早瀬利之氏が中国の野望を徹底分析する。
***
中国の習近平国家主席の掲げる「一帯一路」構想が10年を迎えた。
知られているように一帯一路によって造られたインフラは、どれも巨大で圧倒されるばかりだが、その“総仕上げ”ともいわれている構想がある。...