学力テスト「全国トップクラス」の秋田県で、公立高校の“定員割れ”が続出…難関大進学者数が増えない根本的な理由

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少子化と高校の定員割れ

 日本の少子化は深刻である。2023年の出生数は2022年に続いて80万人を割り込む予想で、過去最低を更新しそうな勢いだ。こうした急激な少子化、そして人口減少の煽りを受けて、統廃合の議論が進んでいるのが“地方の公立高校”である。定員割れが進んで空き教室が増え、「もはや授業が成り立たなくなる」と不安視されるケースが後を絶たないのだ。

 とりわけ、深刻な状況なのが筆者の故郷である秋田県だ。今年発表された秋田県の出生率は、28年連続でダントツ日本一である。...

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