妻が離婚届と一緒に突き付けた「不倫相手からのエグ過ぎる贈り物」 50歳夫は「今思えばとんでもない女」「僕は何をしたんでしょうか」

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「あなたも独身に戻ってよ」

 帰宅後も彼女の柔らかい唇が忘れられなかったという喜正さんだが、このとき彼の心の壁が壊れたのかもしれない。

「ああいう強烈なキャラクターにはそれまで出会うことがありませんでした。いたのかもしれないけど僕は避けていただろうし。仕事でつきあわなければならない相手だという以上に、僕は彼女に惹かれたんだと思います」

 男女の関係になるのにそれほど時間はかからなかった。彼は彼女のペースにどんどんはまっていく。つきあうようになってすぐ、「私は結婚なんて考えてないから」と言われた。彼が内心、ホッとしていると「でも、これって対等な関係じゃないよね」と追い打ちをかけられる。

「あなたが私とつきあいたいなら、あなたも独身に戻ってよと迫られました。そのころ僕は彼女に夢中で、週のうち半分くらいは彼女の家に泊まっていたんです。妻には『仕事が忙しくなって』と言い訳していました。智佳子はそういうとき『体にだけは気をつけて』としか言わない。それをいいことに僕はリカに溺れていったんです」

彼女なら自分の人生を変えてくれる

 コロナ禍などどこ吹く風で、ふたりは在宅ワークになるとリカさんの家でそれぞれ仕事をし、合間にいちゃいちゃし、また仕事に戻る日々を送っていた。

「そういうのって学生時代に経験するようなことかもしれませんが、僕にとっては初めてのできごと。しかもリカが相手だと自分を飾る必要もない。リカは『私は言いたいことを言うから、ヨシちゃんも言って。全部見せて。私と真正面から向き合って』と言う。普通、誰かにそんなことを言われたら僕の防衛本能が発令されるんですが、リカの言い方には嘘がないとわかってる。だから僕もどんどん心の内を見せていくようになりました」

 彼女なら自分の人生を変えてくれる。そんな気がしたという。他人に自分の人生を委ねるなど、以前の喜正さんなら考えられなかったはずだが、リカさんへの恋情が彼を柔軟にしていた。

「リカへの気持ちがすべてだったのかどうかわからない。ただ、自分を解放できた感じが楽しかったんです。新たな世界が見えたようで。社内の同僚たちからも最近変わったね、いい感じと言われてうれしかった。本来の自分を取り戻したと思い込んだのかもしれません」

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