【甲府夫婦放火殺人】特定少年の被告に死刑求刑「ザ・優等生」「典型的な陰キャ」同級生が証言する事件前の異変

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信任投票で生徒会長に

 では、中央高定時制での遠藤は周囲にどのように映っていたのか。

「遠藤君は本当に真面目で大人しい子でした。友達いるのかなという感じで、授業が終わったら速攻で帰る。ザ・優等生です。寄り道とかもしてなかったんじゃないですかね。授業を休むことはほとんどなく、皆勤賞が取れるレベル。学校には荷台がないママチャリで来ていました。ポケモンとか、サンリオのキャラクター・シナモンのペンを使っていたのを覚えています」(中央高定時制普通科の同級生)

 授業の合間の10分の休み時間も他の生徒と会話をすることはほとんどなく、

「学校に持ってきていたニンテンドーSwitchでポケモンのゲームをやったりしていました。最近だったら『ソード・シールド』とかですね。友達と通信対戦をするのではなく、友達がいないからポケモンをやっていた、という感じに見えました。口数も少なかった。こちらから喋りかけないと基本的に喋らないですね」(同)

 周りと打ち解けず、どちらかと言えば孤独そうに見えたという遠藤が生徒会長を務めることになったのはなぜなのか。

「一代前の生徒会長の時に遠藤君は生徒会の役員を務めていたのです。で、次の生徒会長を決めます、となった時に彼しか立候補者がおらず、信任投票で選ばれた。だから周りから推されて生徒会長になったわけではないのです」(同)

典型的な“陰キャ”

 最近の若者言葉では、明るいキャラクターの人間を“陽キャ”、暗くて目立たないキャラクターの人間を“陰キャ”というらしいが、

「遠藤君は典型的な“陰キャ”でした。ウチの高校は中学時代にヤンキーだったヤツか不登校だったヤツが多いですが、雰囲気だけで言えば彼は後者。元々は髪型もダサい感じでしたし、服装もナイキやアディダスのウインドブレーカーを着ていて、こだわりがあるようには見えませんでした」

 と、先の同級生。

「ただ、去年の終わりか今年の初め頃にいきなり髪型をツーブロックにしたので、“おめかしし始めたな”と。本人に“髪型いいじゃん”と伝えたら、“あ、はい”みたいな感じで敬語で対応してきましたよ」

 遠藤が井上さんに好意を寄せていたことは、

「俺は知りませんでしたが、報道で知って衝撃を受けました。彼は、いかにも女性経験が無さそうな感じでしたから。健全な高校生なら下ネタで同級生と盛り上がることもありますが、彼のそんな姿は見たことがないし、このセクシー女優が好き、といった話もしたことがありません」(同)

 ただし、中央高の別の科の生徒はこう話す。

「遠藤君が井上さんに言い寄っていたのは有名でした。ティファニーのアクセサリーを一方的に送り付けたことがあったらしく、あまりにしつこいのでLINEがブロックされたらしい。その話は学校中で噂になっていました」

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