司組長に751万円の支払い命令 6代目山口組の直参を露天商が提訴 「みかじめ料」をめぐるバトル・ロワイアル
司組長はどう見るのか?
「司組長らが上告してもこのまま判決が確定する可能性が高いでしょう。が、司組長らとしてはこれが前例となってしまうのはかなり具合が悪いと見ているのかもしれません。過去にいくらでもさかのぼれるということではないにしても、ずっと恐怖を感じていたとの主張が通り、使用者責任も認められるとなれば、みかじめ料をめぐる提訴では暴力団側に勝ち目がないことになりますから」
と、竹垣悟氏(NPO法人主宰、元山口組系暴力団組長)。
では、話を露天商に戻そう。全国初をアピールした提訴の後、今度は当の露天商の組合幹部が傷害などの容疑で逮捕される事態に至った。「反暴力団」を訴えて裁判を起こした側が、別の場面では暴力沙汰を起こしたことになるのだが、何があったのか。
「同組合の副理事長ら4人が、刈谷市の神社で10月に露店を営業していた男性に対し、縄張りでの営業行為をとがめ、ショバ(場所)代を請求するような文言で詰め寄り、男性を殴ったりした威力業務妨害と傷害の疑いで逮捕されました。被害男性は元組合員だったということです」(先の記者)
祭りの主催者側が被害を受けた男性に出店に関する諸々を任せていたのだが、副理事長らは営業権を取り戻そうとして、トラブルに発展したとみられている。ヤクザが絡もうと絡むまいと、縄張りをめぐる争いには血の匂いが漂いがちだということになるだろうか。
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