お兄ちゃん・若乃花の土俵人生 新入幕時111キロの小兵力士は「横綱」の地位にもがき苦しんだ
父は大関・貴ノ花(初代)、伯父は横綱・若乃花。角界のサラブレッドとして空前の相撲ブームを巻き起こした「若貴兄弟」は、50代に入った現在もなお注目の的だ。相撲以外の話題もずいぶんと増えているが、平成が始まったころの輝きを忘れていないファンは多いだろう。今回はその「お兄ちゃん」こと、相撲巧者で知られた若乃花(三代目)について、その土俵人生を振り返る。※武田葉月『大相撲 想い出の名力士たち』(2015年・双葉文庫)から一部を再編集
「角界のプリンス」、大関・貴ノ花(初代)の引退から7年。...