石坂浩二が作った「大和」「最上」などの艦船プラモがすご過ぎる! 「模型は私の分身」

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「模型は私の分身」

 会場でひときわ目を引いたのが、旧日本海軍の連合艦隊と外国艦を一堂に展示した1/700スケール・ウォーターラインシリーズのコーナーだ。

 14人の会員が手分けして作った総数はなんと210隻。

 石坂さんはその中で「大和」や「最上」「ビスマルク」など10隻を担当。周囲からは「さすが、会長」と声がかかるほどの精緻な出来栄えだ。それもあってか、来場者に対する説明にも熱が入る。

 会場にはテレビ朝日を定年退職したばかりのアナウンサー、松井康真さん(60)の姿もあった。

 実は「ろうがんず」に発足当時から参加するベテラン会員だ。松井さんの作品で注目を集めたのが、2015年の鬼怒川決壊の様子を1/144スケールで再現したジオラマ。

 当時、被災現場を何度もヘリから実況した松井さんは、あの情景をどうしても模型として残したかったという。その思いが込められた作品だ。

 最後に石坂さんにとって模型とは何かと問うと、「もはやただの趣味ではない。模型は私の分身です」とのお答え。石坂浩二、82歳。老いてますます意気軒昂。

週刊新潮 2023年12月14日掲載

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