藤井聡太のCMギャラはなんと1億円? 「静止画だけ」との注文も…「本人は将棋に集中したがっている」との声も
発展に役立つか
藤井八冠といえば、中学生でプロ棋士となり、以来、将棋一筋。カネにうるさいイメージはないが、なぜかくもハードルの高い提示を行ったのか。
「断るための方便だったんじゃないかと思いますね」
と解説するのは、さる連盟関係者だ。
「藤井さんてホントにお金には無頓着なんです。CMに出て荒稼ぎしたいわけではない。本人は将棋に集中したいし、連盟もそうしてほしいと考えているんです。だからCMオファーが来た際の判断基準は“将棋界の発展に役立つかどうか”で、それを代理店にも伝えています。CMに出て企業をPRするだけでなく、将棋界への貢献につながらないと駄目だと考えているのです。サントリーも不二家も、棋戦を主催するなど連盟とは長い付き合いがありますからね。最近契約したAMDだって本社はアメリカですから、海外普及のチャンスが生まれるのです」
つまり、
「藤井さんも連盟も、そのIT企業の案件は普及の観点から魅力的ではなく、断るためにわざと無茶な条件を提示したのでは」
将棋連盟に尋ねたところ、回答はなし。
八冠達成後に対局数減少について問われ、「練習将棋であるとか、他の方法で補っていく必要がある」と述べた藤井八冠。
「札束より駒」の姿勢は変わっていないというわけなのだ。
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