みやぞん 独立で際立つ人物像 「引き留めても無駄なことは誰もがわかっている」

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テニス部なのに野球部がスカウト

 漫画のようなエピソードを少し紹介しよう。

▼子供の頃、友達の母親に「いつでも泊まっていいわよ」と言われたのを真に受け、ひと月以上、泊まり続けて怒られる。

▼同様に、「好きなだけ食べて」と言われて、本当に食い尽くす。

▼中学2年の時に見よう見まねで始めたギターは、聴いただけでメロディのみならずコードまで完璧に再現できる。それゆえ、後に教本を見るまで、Am(エーマイナー)のコードは自分が発明したものだと思っていた。ピアノも同様。

▼中学校ではテニス部の所属だったが、高校の野球部の監督がスカウトに訪れた際、たまたま転がってきたボールをみやぞんが投げ返すと、しゃがんだままにもかかわらず飛距離60メートルを超す剛速球。見初めた監督にスカウトされ、荒川商業高校の野球部ではエースで4番に。3年の夏には東東京大会3回戦まで勝ち上がった。

「ブレイクのきっかけは、『すごいピッチャーがいる』と芸人の野球チームに助っ人として呼ばれた際、みやぞんを見て『やべぇのが来た』と思った伊集院光さんが、自身の番組に呼んでくれたことだそうです」

 その運動神経は「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)でも発揮された。

一人でできる?

「アクロバット闘牛や空中ブランコなど、数々のミラクルを起こしましたが、そもそも彼が番組に起用されることになったのは、“ケンカをしたことがない”“道でごみを見つけたら拾う”“捨て犬を6匹保護した”……というお人好しぶりを、MCの内村光良さんが高く評価したためといわれています」

 それが2018年の「24時間テレビ」(日テレ)のチャリティーマラソンに結びつく。

「ただのマラソンではなく、番組初のトライアスロン形式で行われました。水泳1・55キロ、自転車60・4キロ、マラソン100キロという過酷なものでしたが、彼は見事に完走。もっとも、過酷すぎるという批判が寄せられ、以来、『24時間テレビ』でトライアスロンは行われていません」

 みやぞんは超人なのだ。

「浅井企画が発表した『会社を離れて自分の力で色んなことにチャレンジしていきたい』というみやぞんの言葉は、その通りなのでしょう。事務所としても、彼を説得したところで無駄だということは重々わかっているのだと思います」

 そんな彼が一人でやっていけるのだろうか。

「浅井企画は独立しても圧力をかけるような事務所ではありませんし、準レギュラーの『イッテQ』は継続して出演することが決まったようです。共演するイモトアヤコや宮川大輔、出川哲朗らは“気遣いの塊”なのに対し、彼はデヴィ夫人同様“我が道を行く”タイプですが、余人を持って代えがたいということでしょう」

 マネジメントやギャラ交渉はできるのだろうか。

「『上田と女が吠える夜』(日テレ)に出演した声優の平野綾は、『独立してマネジャーがいなくて全部一人でやっているけど、ずっと快適』と嬉しそうに言っていましたし、ジャニーズ事務所から独立した二宮和也も、『ニノさん』(同前)で同じようなことを言っていました。大丈夫だと思いますよ」

デイリー新潮編集部

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