専属通訳・一平さんの年収はいくらに? 1015億円で買いそうなものは? 大谷翔平の大型契約について専門家が分析
ついに、ようやく移籍先が決まったかと思えば、途方もない契約額に誰もが目を見開いたことだろう。希代の日本人メジャーリーガーが、10年契約で手にするのは世界のプロスポーツ史上で前例のない1015億円――。当のご本人はどんな使い道を考えているのか。
1015億円という金額は、東京スカイツリーの総工費2本半分に相当する。大みそかに抽選が行われる「年末ジャンボ宝くじ」の賞金は1等前後賞合わせて10億円だが、仮に100年連続で当選し続けたとしても追いつかない額だ。
今月10日(現地時間9日)、米国メジャーリーグベースボール(MLB)のロサンゼルス・エンゼルスからFAとなっていた大谷翔平(29)が、自らのSNSでロサンゼルス・ドジャースへの移籍を発表。彼の代理人であるネズ・バレロ氏が10年間で総額7億ドル(約1015億円)を得ることで合意したと明かした。
大谷の新天地となるドジャースは、オーナー企業が30兆円を超える管理資産を保有する資産運用会社グッゲンハイム・パートナーズの関連会社。豊富な資金力をバックに大谷を獲得したというわけだが、全米や日本メディアのみならず、英国の公共放送BBCまでもが速報として取り上げ、大谷の契約金額が世界のプロスポーツ史上最大の額となったことを伝えた。
サラリーマンの給料で2万年分
これまでの最高額は、サッカーのリオネル・メッシ(36)が、FCバルセロナと2017年から4年間の契約で得た5億5500万ユーロ(約706億円)=当時=とされてきた。年俸に限ってみれば、今年1月にサウジアラビアのプロチームであるアル・ナスルと契約したクリスティアーノ・ロナウド(38)の約290億円が最高額だが、あくまで契約期間は2年半。片や大谷は前述の通り10年契約で、けがをしても途中の契約解除はナシという破格の条件なのだ。
実際には契約総額の大半は後払いで、年俸は約2億9千万円となるのだが、「10年間の働きに対して1015億円」であることに変わりはない。仮に大谷が日本の給与所得者の平均年収458万円分を稼ごうと思ったら、かかる時間はたった4時間ほど。逆にサラリーマンが大谷の契約金額を得るためには、2万年強かかる計算。旧石器時代から働きつづけて、ようやく令和の世で大谷に並ぶことができるのだ。
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