大谷翔平 ドジャース入団会見で明らかになった「アメリカと日本メディア、質問の違い」

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内面にこだわる日本側

「大谷さんが優勝にこだわり、勝つためにドジャースに来たというのは、今や周知の事実です。大谷さんが優勝についてどんな想いを持っているのか、どんな記者でも知りたいでしょう。そこでKABCの記者は『優勝の優先順位は?』と質問しました。簡潔な問いですし、答えるほうも『1番』とか『2番』と明言できます。一方、TBSの記者は『勝つために大切だと考えていることは何か?』と質問しました。こちらは曖昧な問いかけですが、大谷さんに予断を与えず、とにかく今の気持ちを自由に語ってもらおうと狙った質問だとも言えます」(同・記者)

 アメリカ側の質問で内容が重複したものを見ると、契約内容については3人の記者が、ドジャースを選んだ決め手については2人の記者が質問した。この2点に対する関心の高さが窺える。

 日本側の質問は、「勝つために大切だと考えていることは何か?」「ドジャースでの選手像は?」「来季の開幕に間に合うか?」「来季の打撃成績への想いは?」「愛犬の名前の由来は?」「エンゼルスとドジャースで入団時の気持ちの違いはあるか?」──と、全部で6問だった。

 そのうち「開幕に間に合うか?」と「愛犬の名前」の2問以外は、全て大谷の内面を教えてほしいという質問だった。また、契約内容やドジャースを選んだ理由に触れた質問は全くなかった。日本とアメリカで対照的な質問になった会見と言えるのではないだろうか。

デイリー新潮編集部

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