「男性の尿をかぐことで欲求を」 スーパーで小便器のフタを盗んだ男性に判決 「側溝盗撮男」のその後は? 都内超一等地の地下トイレでの事件とは?
注目を集めたの供述内容
今回の裁判で検察の冒頭陳述によると、男性は中学2年生以降、のぞき目的で側溝に入った回数は1000回を超えると供述しているという。側溝に潜むという手法に加え、注目を集めたのが彼の供述内容だった。
「過去の逮捕時の取り調べでは、“生まれ変わったら道になりたい”などと供述していたようで、これが話題になりました。聞きようによっては哲学的というか、意表をつくフレーズでしたからね。本人は、“悪いとは思っているが、興奮してやめられない”とも話しており、欲望のスパイラルから脱却するためにカウンセリングを受けるなどしてきたようですが、またやったということは、効果はなかったのでしょう」(同)
今回の件は情状酌量の余地がないと判断され、執行猶予がつかず実刑が下される可能性がある。覚せい剤事件などと同じように、抗いがたい欲望がベースになっているだけに同じ犯罪を繰り返してしまいがちなケースであると言えるだろう。
ある社長が目撃した「トイレでの嫌な事件」
男子トイレの一件に話を戻そう。
「このニュースを見て、男子トイレでの嫌な“事件”を思い出しました」と話すのは、都内のある企業を経営する50代の男性。彼のオフィスは誰もが名前を知る都内超一等地のビルに入っている。
「地下の駐車場にクルマを停めてエレベーターまで歩いて行くと、その脇にあるトイレ周辺に複数の男性がたむろしていました。そのビルに入っている会社の社員なんでしょうかね、いずれも30代前後でスーツのジャケットを脱いだネクタイ姿でスマホを凝視しているような感じでした」
社長がトイレに入ったところ……。
「仁王立ちの男性と、その前にしゃがんでいる男性がいて、そのような“致し”方をしていました。私が入ってきたことで慌てて2人は何事もなかったようにサッと距離をおいたのですが、気まずい感じで用を足したことを記憶しています。個室の方で“致して”いたのなら目にしなくて済んだのかもしれませんが」(同)
都内有数のビルの地下トイレが
要は、都内有数のビルの地下トイレが、男性同士の“社交場”と化していた場面を目撃してしまったということのようだ。トイレの外にたむろしていたのも、関係者ではないか、と社長は言う。
「今回のようなストレートな場面を見たのは初めてでしたが、振り返ってみれば、これまでにも“あれはあいびきだったのか”と思う瞬間はありました」(同)
どのような嗜好を持つのも自由ではあるが、誰もが利用するトイレ、大切な側溝を本来の目的以外に使うのは勘弁してほしい、というのが大多数の一致するところであろう。
[2/2ページ]