いよいよ交渉大詰め…メジャーが惚れ込んだ山本由伸のレインボー・ボールとは何か
「彼の変化球は全てがエリートだ」
「150キロ台のストレート、140キロ台をキープするスプリットに対して、カーブは120キロ台までダウンします。この緩急の差は間違いなく武器になります」(前出・オリックス関係者)
山本のカーブは、一瞬浮き上がったような軌道からドロンと落ちてくる。昭和の時代、彼が投げるようなカーブは「ドロップ」とも呼ばれていたが、平成、令和ではすっかり見られなくなってしまった。緩急でも勝負できる山本がメジャーリーグで活躍したら、日米でカーブを決め球にする投手が出てくるかもしれない。
「山本の代理人であるジョエル・ウルフ氏は『彼の変化球はすべてがエリートだ』と米メディアにコメントしていました。メジャーリーグでもカーブを多く使う投手はカーショウなどごく僅かです。山本はMLBでも奪三振数のタイトルを狙えるかもしれません」(前出・米国人ライター)
カーブは山本の“生命線”とも言える。全投球の20%近くも占める変化球であるが、カーブが決まらず、痛い目を見た試合もあった。
「今年の日本シリーズ第1戦ですよ。カーブが決まらず、阪神打線につかまってしまいました。第6戦では配球の割合を変えてリベンジしました」(前出・関係者)
山本の魔球・カーブは米国ファンの間でも話題になっていた。MLB公式サイトなどによれば、山本はジャイアンツとも面談する予定で、ドジャースも大谷とダブル獲得を目指しているという。アンドリュー・フリードマン編成部長(47)が今季終盤に来日し、「3億ドル(約435億円)」ともいわれるマネー戦争になっても諦めない旨をコメントしている。