日大アメフト部“廃部”問題 「訴訟も辞さない」と憤る保護者から漏れる「こんなことなら息子を日大に行かせなかった」の声
監督の「会見」申し出を却下
もしも廃部となれば、“大麻汚染”のイメージからキャリアに傷がつきかねず、また日大が他大学への編入学などをどこまでサポートするかも現状では不明のため、不安と焦燥を募らせる日々を送っているという。
「廃部にならずとも、現在の『競技スポーツ部』から『同好会』や『サークル』に格下げしてチームを存続させる折衷案も検討されていると聞きますが、そうなればリーグ戦などへの出場資格を失うことを意味するため、廃部と同じです。部員たちは皆、『大学日本一』を目指して日大に入ってきており、“チームとして残ればいい”なんて誰も考えていない。スポーツ部としての存続が叶わなければ、損害賠償請求などを含めた『訴訟も辞さない』と息巻く保護者も出てきています」(OB)
部員や保護者の不信の目は、執行部だけでなく、「雲隠れしている」と非難されたアメフト部の中村敏英監督にも向けられているというが、日大関係者はこう困惑する。
「臨時理事会の直前になって、中村監督が『記者会見を開きたい』と申し入れをしていたにもかかわらず、大学側が許可しなかったことが報じられましたが、このタイミングでのリークに執行部も頭を抱えている。中村監督はいまも周囲に『自分の口で(経緯を)説明する場は絶対つくる』と話していて、大学側と対立することも辞さない構えと聞きます。いわれなき中傷から身を守り、汚名をそそぐためには当然の姿勢といえますが、一方で監督がいまさら釈明の場を設けたところで“大麻汚染の事実は動かず、内輪揉めと映って日大批判を再燃させるだけ”との冷めた意見が学内では多い」
いずれにせよ、今回の臨時理事会によって「騒動の幕引き」とならないことだけは確かなようだ。