ラーム リブゴルフ移籍の波紋 「サウジに魂を売り渡した」と激怒するファン、メディアの批判も超過激に

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 12月7日、今年のマスターズ覇者でPGAツアー通算11勝、現在、世界ランキング3位のトッププレーヤー、スペイン出身のジョン・ラームが、正式にリブゴルフに移籍した。発表から時間が経つにつれ、選手やメディアから困惑と怒りの声が上がっている。【舩越園子/ゴルフジャーナリスト】

PGAツアーへの不満を漏らしていた

 ニューヨークに赴いてリブゴルフと契約を交わしたラームは、その直後に米国のTVショーに出演。さらに、世界のメディアとのカンファレンスコールに参加し、記者からの質問に答える形で移籍の理由などを饒舌に語った。

 米国をはじめとする世界のメディアの反応は、どちらかといえばクールだった。というのも、ラームの移籍は青天の霹靂というわけではなく、今年の夏ごろからそれなりの兆候が見られたからだ。

 ラームは8月、選手やその家族、サポートチームのスタッフの待遇改善を、長年、PGAツアーに求めていたが、まったく聞き入れられていないと米メディアに明かした。9月のライダーカップの際は、同じスペイン出身のセルヒオ・ガルシアがリブゴルフ選手であるがゆえに欧州チームに加われないことへの不満を露わにした。

リブゴルフ移籍の予兆

 さらに、11月、北アイルランド出身のロリー・マキロイがPGAツアーの選手会理事を辞任した際、ラームは「代打」を打診されたが、「それはありえない」と即座に断った。

 そして、タイガー・ウッズとマキロイが創設し、来年1月からキックオフとなる予定だったテクノロジーを駆使した新リーグ「TGL」への参加も、ラームはエントリーを取り下げて不参加を表明した(注:キックオフは事故により延期)。

 米メディアは、ラームのそうした一連の行動はリブゴルフへ移籍するための伏線ではないかと見ており、だからこそゴルフファンの間でもラームの移籍の噂が膨らんでいた。

 その意味では、12月7日の発表は決して驚きではなかった。だが、正式に移籍されてしまうとそれはそれでダメージを受けるようで、方々からさまざまなリアクションが出ている。

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