SNSで注目の「活動家セクシー女優」が塩村文夏議員や仁藤夢乃氏に言いたいこと 「セックスワーカーをかわいそうな目で見ないで」

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私たちは必要とされている

 月島さんと言えば、若年女性支援団体「Colabo(コラボ)」代表の仁藤夢乃氏との対立でも知られている。今年、「似非フェミニストの闇落ち」と題した作品に主演。それを知った仁藤氏は10月、「Colaboをパロディにしている」と激怒し、長文の批判文をXに投稿した。その後、仁藤氏の意見に同調した人たちがアマゾンや大手の配信サイトに抗議したため、作品は一時、販売停止に追い込まれた。アマゾンだけでも700件以上の予約が殺到していたが、すべてキャンセルになった。

 結局、12月に一部通販サイトのみでDVD販売にこぎつけたというが、作品のパッケージを見る限り、ピンクのジャケットを纏った月島さんは仁藤氏を真似ているようにしか見えない。だが、ここでも月島さんは「仁藤さんやColaboがモデルだなんて、どこにも出てきませんよ」と余裕の構えだ。

「私はメーカーさんから出演を依頼された出演者の立場です。仁藤さんとは直接やり合ったことがありませんが、作品を観る前からどこが自分に似ていると思ったのか、いつか聞いてみたいですね」

 仁藤氏についてどう考えているかと聞くと、「セックスワーカーの仕事を軽んじた発言が多くて悲しくなります」と答えた。

「私たちの仕事は、多くの男性に必要とされていると思っている。70代、80代のおじいちゃんだって、家族に隠れてセクシー動画を観ています。性欲が人間の三大欲求の一つで、生きていく上で切り離すことができない大事な欲求だからです。けれど、仁藤さんたちは女性の味方として女性の権利を主張しながらも、私たちの仕事だけは認めてくれずに奪おうとする。多様性と言いつつ自分の気に入っているものしか認めてくれず、そこから漏れた私たちのような仕事をしている人を排除しようとする」

人を笑顔にする仕事だと思っている

 Colaboが昨年11月、活動に批判的なインフルエンサーに対する提訴会見を開いた際、同席した弁護士はセクシービデオについて「まさに女性を性的に虐待して、そのことを娯楽にしている類のものなんですね」と発言。セクシービデオの出演者などが受ける職業差別の解消や性感染症に関する啓蒙・性教育などに取り組む団体「siente(シエンテ)」は、抗議声明を出した。月島さんも中心メンバーを務める団体だ。

 仁藤氏は「パロディ作品」を批判した際、こうXで述べた。

《性売買を性搾取ではなく「仕事だ!」と言う人たちが、このような形でAVを嫌がらせの道具にし、性的に屈服させようとしてくる。そのことから見えるのは、彼らが、その「仕事」がどういう意味を持ち、どのような影響を少女や女性や、男性、社会に与えるものなのか理解しているということです。女性たちを前に立たせて、女性であることを利用して、一連の嫌がらせを先導させていること、その意味は初めからよくわかっています。だからこそ胸が痛みます》(10月11日のXより)

 月島さんは「私たちはかわいそうな女性ではない」と訴える。

「私たちをそんな目で見ないで欲しい。私はこの仕事は人を笑顔にする仕事だと、誇りを持って働いています。今後もセックスワーカーを見下したり否定するようなことを言う人たちとは、とことん戦っていくつもりです」

 ファン層はガラリと変わり、「本当にセクシービデオを観ているのか疑うような堅そうな人たちから応援メッセージがたくさん届くようになった」と笑う月島さん。いずれはセックスワーカーを代表する政治家が誕生する時代がやってくるかもしれない。

デイリー新潮編集部

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