「父は延命治療を望まなかったので…」 脚本家・山田太一さんの長男が明かす晩年

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 ホームドラマの全盛時代、その先頭を駆け抜けた脚本家・山田太一さんが老衰で世を去った。享年89。遺族がその晩年の姿を明かす。

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 山田さんが川崎市内の施設で息を引き取ったのは11月29日のこと。

「亡くなるきっかけは、その2週間ほど前から食事が困難になったことです」

 と語るのは、山田さんの長男で撮影監督の石坂拓郎氏である。

「施設から“食べ物を飲み込まなくなった”と連絡を受け、駆け付けました。病床の父を見た瞬間、戦い疲れたような、今までとは明らかに違う様子でしたので、お医者さんに診てもらったところ、このまま何もしないと難しいでしょうと告げられました」
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