「車内で服の中に手を入れ…」 立憲民主党のホープがセクハラで被害届を出されていた

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“彼女から迫ってきた”と吹聴

 翌日、議員から電話が入る。応対しないでいると大要、以下のメールが来た。

〈昨夜は酔っ払いの醜態、行き過ぎた顰蹙な行動に対し、お詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。心を入れ替えて参ります。どうかお許し下さい〉

 知人が続ける。

「彼女は許す気にはなれなかった。前から左手にけがを抱えていたそうですが、その後、痛みが強まり、手術まですることに。7月には重徳さんの奥さんも交えて話し合いの場がもうけられましたが、それでも折り合うことはできなかった。そうこうしているうちにこの春、重徳さん側が周囲に“彼女から迫ってきたんだ”と吹聴しているのがわかり、憤って愛知県警に被害届を出したというわけです」

捜査は開始

 当の被害女性に聞くと、

「捜査中ですので、事実関係についてのコメントは差し控えます」

 としつつ、

「心情としては議員を頼って介護トラブルの相談をした帰りに性的被害を受け、大変ショックです。選挙の手伝いもした国会議員ともあろう者が酒に酔ってこのようなことをしたことが悲しく、落胆し、激しい憤りと悔しさを感じております」

 事実であれば、憤るのも納得だが、告発された当の重徳議員は何と言うか。取材を申し込むと、

「話はむしろ逆なんです」

 と否定していわく、

「飲み会の後、車に同乗したまでは事実。するとすぐに彼女が体を寄せてきました。でもそれだけで、家に着いたら何事もなくサッと降りていきましたよ」

 翌日の謝罪メールは、

「彼女が身を寄せてきた時、僕は肩を組むような形で体に触れてしまった。見方によってはなれなれしいですよね。また当日、しっかりとお話できなかったので、それをおわびしたんです」

 その程度のことでかようにまで謝るものか。何やら不自然な気もするが……。

「その後、昨夏の会でお話をして終わったと思ったのですが、被害届まで出されてしまった。ここまでくると家族やスタッフにも迷惑がかかるので、こちらも警察に相談する予定です」

 と言うものの、酒宴の同席者らはすでに県警に事情を聞かれているという。重徳議員のポスターには〈寄り添う〉〈向き合う〉との言葉が。事の真偽は司直の手に委ねられるが、「立民のホープ」が後援者の思いに寄り添えず、向き合えなかったことだけは確かなようだ。

週刊新潮 2023年12月14日号掲載

ワイド特集「異“能”人たちとの冬」より

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