“ルフィ事件”で急浮上する「女性リーダー」の素性 日本・フィリピン間の犯罪コネクションのキーパーソンに

国内 社会

  • ブックマーク

目くらましのために作った

 一連の事件との関与が疑われていることをJPドラゴン側も当然察知しており、新たな動きを見せているのだという。それがわかるのが、現地フィリピンでの新たなグループの台頭だ。

「30代前半で元々ルフィのメンバーともつながりがあった、通称アスカと呼ばれる女性リーダーが統率しているということです。彼女が副リーダーや闇バイトを募るリクルーター、かけ子を従えている格好です」(同)

 いわば「女JPドラゴン」とも言えるグループが生まれているというわけだ。この中で日本からの送金を取り仕切る副リーダーの1人は今村被告の舎弟だった時期があり、一連の強盗事件への関与も疑われている人物で、現在はBの側近ではないかとも取り沙汰されているという。

「日本の捜査当局からもマークされているAが目くらましのために作った組織だと聞きました。総勢20名でマニラより北のホテルを転々とし、今は本家・JPドラゴンを凌ぐ動きを見せているということでした」(同)

 ことほど左様に、捜査の目をかいくぐり続ける匿名・流動型犯罪グループ。そのありようは、まるで細胞分裂のようである。しかも日本にいる被告にフィリピンにいる組織は、「協力者」を経由してアプローチしていたというのだから、切り離したところで痛くもかゆくもないのかもしれない。

【関連記事】〈「ルフィ・今村被告」と原宿署内でLINE通話した在フィリピンの暴力団関係者の正体 狙いは脅しかエールか〉では、JPドラゴンから被告に伝えられたメッセージを読み解く。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。