年の差不倫×介護という新奇性で目が離せない「ゆりあ先生の赤い糸」
ここ数年で尽力してきた案件があったが、ストレスと怒りと絶望がたまり、ぷつんと糸が切れるように心が折れた。私は逃げた。逃げると決めてからは速かった。1年で2回転居して、今は穏やかな日々を過ごしている。だからこのドラマのタイトルを「張り詰めた糸が切れて人生が変わる」方向で捉えてしまう。「ゆりあ先生の赤い糸」である。
主人公は刺繍の先生・ゆりあ。菅野美穂がアラフィフの憂いと貫禄をよきあんばいで体現。売れない物書きの夫・吾良(田中哲司)と食欲最優先の老いた義母(三田佳子)と穏やかに暮らしていた。...