裏金問題でピンチの岸田総理は朝日新聞の統一教会報道に失望している……側近が朝日記者に抗議でわかった大混乱
朝日新聞記者への抗議の中身
「総理の側近が朝日新聞の記者に抗議していましたね」
と、自民党関係者。
「その側近が言いたいことはこういうことのようです。つまり、第一報を報じた朝日新聞や後追いして同じ写真を報じた共同通信は、これまで、旧統一教会について問題があるとして、批判的に書いてきた。この写真は岸田総理サイドからは流出しないのだから、出元は統一教会の関係者だろう、と。ならば、批判的な報道をしてきた教団から写真の提供を受けるのはいかがなものか。この側近が言うには、岸田総理はそうした報道姿勢に“失望している”とのことでした」
この写真の出元については、朝日は当初「関係者提供」としていたものの、その後の記事では「ギングリッチ氏提供」としている。また、共同通信は「ギングリッチ氏の関係者が提供した」としている。
そもそも、報道の世界では情報源を秘匿するのが鉄則だ。
「抗議を受けた記者はその旨を強調していましたけど、この側近は、統一教会側からしか提供を受けられないのではないか、と決めつけていました。重要なのは、どこからその写真が流出したか、ではなく、旧統一教会という組織との断絶を図っているにもかかわらず、自民党の幹部だった岸田総理が当事者たちと面会していたという事実です。こうした抗議をすること自体、官邸の混乱ぶりが垣間見えます」
岸田派はクリーンだ
その後、岸田総理は予算委員会で再三この面会について質問されるも、「教団関係者が同席していたとは承知していない」という回答を繰り返した。
派閥パー券問題では岸田総理周辺は「安倍派と違って岸田派はクリーンだ」と強調している一方で、岸田総理に火の粉が降りかかりそうになった旧統一教会問題では、報じたメディアを問題視する。これでは官邸の危機管理がずさんだと言われても仕方あるまい。