巨人、DeNA石田獲得でも“盟主返上”は不可避 「悪しき慣習」改め、岡本和真(27)の渡米加速
25年オフにポスティング移籍容認か
「コロナ禍で菅野は腰が引けてしまい、実現はしませんでした。岡本については球団が指導者としての扱いを含め、将来をどう考えているかでしょう。岡本はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で大谷に感化され、メジャー志向が強まりました。今季からはこれまで積極的ではなかった筋力強化に取り組み、近い将来の渡米に備えています。生え抜き選手として初めてポスティングにかけられるかどうかは球団次第です」(巨人のチーム関係者)
岡本は25年オフに国内FA権を手にする。ここがポスティング移籍の最後のチャンスとなりそうだ。
「日本では個人タイトルを複数回取り、リーグ優勝も経験しました。日本一になればメジャー挑戦の機運は高まるでしょうが、そうでなくてもこのままキャリアを積み上げていけば、25年オフのポスティングの可能性は十分に出てくると思います。26年は阿部監督にとっては3年契約の最終年で、勝負の年になっていて岡本を出すことはできないチーム事情を抱えている可能性はありますが、他球団の編成方針と近くなった、このオフの巨人を見ていると、容認しないとは言えないと思います」
年俸も実績もNPBの枠に収まりきらなくなった選手がさらなる高みを目指し、メジャーに挑戦する――。岡本のポスティング移籍を容認した時こそ、巨人が張り子の“盟主”を返上し、真の盟主に返り咲くための第一歩になるのかもしれない。