やせるだけでなくアルツハイマー予防にも 魔法の薬「オゼンピック」「ウゴービ」の効能を示す科学的データ

ドクター新潮 ライフ

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 劇的にやせる効果がある糖尿病治療薬「オゼンピック」と同成分の肥満症薬「ウゴービ」が来年2月から日本で発売されることになった。医師が「魔法の薬」と評するこれらGLP-1受容体作動薬の効能は、すでに研究論文や科学データでも十分に証明されている。

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 糖尿病に効くだけではなく、劇的な体重減少効果があるオゼンピック(一般名・セマグルチド)などの「GLP-1受容体作動薬」については、本誌(「週刊新潮」)11月23日号で詳しくお伝えした。奇しくもその記事掲載号の発売と同じタイミングで、これらの薬を巡る大きなニュースが飛び込んできた。オゼンピックを製造・販売しているのは、デンマークの製薬大手「ノボノルディスク」社。同社が11月23日、肥満症治療薬「ウゴービ」を来年2月22日から日本で発売する、と発表したのだ。

専門家も「非常に画期的」

 北里大学北里研究所病院副院長・糖尿病センター長の山田悟氏が言う。

「ウゴービは、オゼンピックと同じセマグルチドの注射製剤です。オゼンピックの最大投与量が1.0ミリグラムなのに対して、ウゴービは2.4ミリグラムとだいぶ多くなっています。その分、ウゴービの方が体重減少効果も含めて作用は強い。また、ウゴービであれば、糖尿病のない肥満症の方も治療薬として使用できることになります」

 AGE牧田クリニック院長で糖尿病専門医の牧田善二氏もこう話す。

「ウゴービは肥満症に対して保険適用が認められたという点で非常に画期的であり、評価に値します。これまでにも医療保険の対象となった肥満症の薬はありましたが、その効果はそこまで期待できるものではありませんでした」

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