「学校内でのエッチ動画を友達と共有」で進学校を退学処分になった中学3年生親子の告白 「まさか悪いことだとは……」

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転校後に「不登校」

 退学処分を機に、翔平君は公立中に転校するが、現在は不登校中という。その翔平君が“事件”をこう振り返った。

「今回のことで、ああいった行為を写真や動画で撮ることのリスクを学びました。たとえ合意があっても、撮らないほうがいいんだと……」

 子供がスマホの撮影機能を利用して、自覚もないまま「加害者」となるケースは各地で起きている。2020年2月、奈良県の市立中学の男子生徒がスマホで女子生徒の着替えの様子を盗撮し、SNSで共有していたことが発覚。同年6月、佐賀県でも男子中学生ら約30人が女子生徒の裸の画像を拡散したとして補導された。

 幼い頃からスマホに親しんできた世代は、スマホでの撮影や、それをSNSに 投稿することへの警戒心が薄い反面、軽はずみな行動が「犯罪」の烙印を押される危険性とも隣り合わせだ。親も学校もそのリスクをよく理解し、倫理観も含めた「スマホの正しい使い方」を改めて子供に教える必要があるのではないか。

河合桃子(かわい・ももこ)
ライター

デイリー新潮編集部

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