「学校内でのエッチ動画を友達と共有」で進学校を退学処分になった中学3年生親子の告白 「まさか悪いことだとは……」
スマートフォン所持の低年齢化が進むなか、子供が性犯罪に巻き込まれるだけでなく、中高生によるスマホを使った「盗撮」などのトラブル事例も増えている。実際、校内での盗撮行為によって処分を受けたり、警察に立件されたケースもあるという。問題は中高生の場合、“罪の意識もないまま”加害者となるケースが多いこととされ、今回、そんな当事者の親子に話を聞くことができた。【河合桃子/ライター】
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【写真を見る】取材に答える佳子さん(47)と翔平君(14)。突然の退学処分に戸惑いながらも「罪を犯した」実感は希薄という
現在、中学3年生の吉田翔平君(仮名・14)は今夏、関東圏にある名門進学校を退学処分になったという。その経緯を母親の佳子さん(仮名・47)がこう話す。
「私は翔平が小学3年生の時に離婚しており、以来、ひとりで息子を育ててきました。ただ幸いにも経済的には恵まれていたので、“子供たちの幸せのために学校はある”との教育理念を掲げた私立のA中学校の校風に惹かれ、そこを中学受験させました。あそこなら大学受験にも有利で、翔平の将来も“安定するのでは”と考えたのが一つ。もう一点が、A校には寮があるので、私にもしものことがあっても息子の住まいは確保できるとの安心感がありました。無事、合格し、中学に入ってからは充実した学校生活を送っていると思っていたのですが……」
一方の翔平君は当初、私立校に行くことに抵抗もあったが、学校にはすぐ馴染めたという。その翔平君が言う。
「正直、僕は小学校の友達らと同じ公立中に行きたかったけど、母が受験したら『新しいiPhoneを買ってあげる』と言ったので、その“ご褒美”目当てで受験しました。実際に入学すると、友達もすぐできて楽しい毎日だった。学校ではタブレットを使っていたんですが、みんなでエッチなサイトを見て楽しんだり、時には先生とも『どのセクシー女優が可愛いか?』などの話で盛り上がりました」
ノリで「してみる?」
学校の先生と生徒の間で「セクシー女優」についての会話が交わされるのも驚きだが、「見ても(先生から)怒られないという“ユルさ”があって、だからってわけでもないけど、そういった動画を撮ることへの興味も少し湧いていました」と翔平君は話す。
中学2年の時、同じクラスの男友達の家で同級生4人が集まり「お泊まり会」をする機会があったという。しかし、これが後の“事件”を起こすキッカケとなる。
「友達の部屋で4人でバカ話をしていると、『ジャンケンで負けた奴が女子にInstagramからメッセージを送ろうぜ』っていう罰ゲームをやる流れになったんです。で、僕が負けて、同じ学校の一学年下の女の子にメッセージを送ることになった。すると、その子の反応が良くって、つい『好きかも』『付き合おうよ』みたいなやり取りに発展してしまった」(翔平君)
翔平君は、その女子生徒とは顔見知り程度で、まともに話したことすらなかったが、メッセージ上で盛り上がった勢いのまま「交際」することになったという。
「その時、具体的にどんな会話をしたかはもう忘れたけど、ちょっとエッチな話にもなった。だから“この子はイケるかもしれない”という感じがしたから『シテみよっか』『いいよ』みたいな流れになって……。そのやり取りを見ていた周囲の友達が『エッチしてるところの写真、撮ってこいよ』と囃し立て、その場はすごく盛り上がりました」(翔平君)
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