趣里は「身体表現のレベルが半端じゃない」 朝ドラのレジェンド・三林京子が絶賛

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 三林京子(みつばやしきょうこ・72)はこれまでNHK連続テレビ小説(朝ドラ)に9作品、役名の付いたキャストとして出演してきた名バイプレイヤーだ。名前は知らなくても顔を見れば、「あの役の女優だ」と分かる人は多いだろう。そんな朝ドラのレジェンドに“今昔物語”を聞いた。

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 1961年から始まった朝ドラは、日本の家族を描き続けてきた。物語ごとに舞台設定は異なれど、常に画面の中に映し出されていたのは、私たちの心情や暮らしぶりだ。

 女優の三林は85年放送の「いちばん太鼓」を皮切りに9作品、そんな朝ドラに役名のあるキャストとして出演してきた。

 目下好調の朝ドラ「ブギウギ」にも、趣里(33)が演じるヒロイン・花田鈴子の祖母役として出演。自らの出生に関する悲しい秘密を知って傷つく鈴子を慰め励ます、という難しい役どころを堂々と演じ、視聴者の間で話題になった。

「今は教えを請うた者の勝ち」

 朝ドラへの出演回数が歴代最多クラスであるレジェンドの三林に、今と昔との違いを聞いてみた。

「今の若い子たちは、演技について聞きに来ないですよね。本当はこちらから教えてあげたいのですが、下手に口を出すと“いじめられた”と言われてしまうので、私は黙っています。でも、その演技のままじゃどうしようもないって子がたくさんいるんです。だから、私が言いたいのは“今は教えを請うた者の勝ち”ってこと。“教えてほしかったらいらっしゃい”と。今時、どんなお仕事でも同じような状況になっているのではないでしょうか」

 こう話す三林は幼い頃から芝居に囲まれた環境で育った。文楽の人間国宝・二代目桐竹勘十郎を父に持ち、小学4年から大阪のNHK児童劇団に通った。

「大阪のNHKで働いている誰よりも、私の方がもはや局内のことに詳しくなってしまったかもしれません。それこそ60年前から、生放送やら何やらさまざまな番組に出てきましたから」

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