池田大作氏が亡くなって年間1000億円「寄付金」はどうなる?現役信者は「財務体験談大会は減っています」
カリスマの死の影響は
そして、“宗教とカネ”の問題に世の中から厳しい視線が注がれるなか、池田大作氏の死去が発表されたのであった。
「ついにこの日が来てしまったか、という思いです。しかし、10年以上にわたって池田先生が表舞台に出てこられない状況が続いていたので、先生不在でも組織が機能する体制は整えられていたように思います。先日の学会葬も、思いのほか淡々としたものだったので少々違和感を覚えたくらいです。原田稔会長や、先生のご長男である池田博正主任副会長、そして女性部長まで、挨拶をした幹部たちに誰一人涙ぐむ様子さえ見られませんでしたから……」(先の現役信者)
では、池田氏の死が財務に及ぼす影響はないのか。
「もちろん、先生が亡くなったことが、組織の求心力に大きく影響するのは間違いありません。“亡くなった先生のためにも”と、財務に一層励む信者もいるとは思います。とはいえ、世間の目を気にしてか、意外にも組織立ってそういう機運を醸成しようとする動きは見えません。むしろ、私のように、“池田先生が亡くなったことで、もう学会に残る理由がなくなった”と考える古参会員も、少なくないと感じます」(同)
このような状況を受けて、「財務体験談大会」の開催状況や、財務で集まる金額、そして池田氏の死去が組織に与えた影響について、創価学会本部に尋ねてみると、
「この種の質問には、お答えしておりません」
旧統一教会の危機的状況に、カリスマ的指導者の死去。逆境下にある教団の「財務」の行方は、果たして――。