空襲警報が鳴っても平然と買い物…戦場から20kmの町で聞いた市民の本音【ウクライナ最前線リポート】
日常的に爆撃にさらされている町へ
11月はじめ、ウクライナ軍のザルジニー総司令官が、対ロシア防衛戦争の見通しについて発言し、大きな反響を呼んだ。現状のままでは「膠着状態」に陥って戦争が長期化する可能性が高いというのだ。
戦争が長引くなか、市民はどのように暮らしているのだろうか。
東部戦線取材のさい、私たちはドネツク州クラマトルスク市に滞在した。ドネツクは州の面積のおよそ半分がロシアに「併合」され、州都ドネツク市が2014年から親ロシア派とロシア軍の支配下にあるため、州政府はここクラマトルスク市に移管されている。...