「年賀状じまい」のマナー いつ、どうやって伝える、書き添えた方がいい情報とは?

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いただいた側の返事はSNSやメッセージアプリでも

――手書き以外の方法は避けるべきでしょうか?

 さらりとお伝えするなら印刷はがき、形式ばらず、率直にお伝えするならメールという選択肢もあるでしょう。メールなら、今後はメールでやり取りできることも同時に伝えられますよね。送信するタイミングは、相手が年賀状を書く前がいいでしょう。ただしどちらも、お送りする文面には工夫と気配りをしてください。

――「年賀状じまい」をいただいた側は返事をすべきですか?

 特に必要ありませんが、SNSやLINEなどのメッセージアプリで「今後もよろしくお願いします」とお返事するのはいいと思います。また、寒中見舞いや普通のお手紙を送ることも、相手に負担をかけるわけではないので気にすることはないでしょう。

気持ちの整理がつかないまま行うと後悔も

――「年賀状じまい」は段階的に行ってもいいのですか?

 全員に対して同時に行う必要はありません。年賀状でのお付き合いを続けたい相手であれば続けたほうがいいでしょう。年賀状を送り続けても返事が来ないといった、少し引っかかっている相手から行うという考え方もあります。儀礼的に続けている相手も候補になると思います。

「年賀状じまい」は人との付き合い方を考えるきっかけの1つです。結局のところ、自分はその相手とどう付き合っていきたいのか? それは人間関係を整理することにもつながります。今の時代は年賀状以外にもつながる手段がありますから、そもそもどのようにつながっていきたいのかを考える機会にするのも一考です。

 気持ちの整理がつかないまま「年賀状じまい」をすると、後悔する可能性もあるでしょう。迷っている間は出し続けたほうがいいかもしれませんね。

――「年賀状じまい」を撤回して再開しても大丈夫ですか?

「年賀状じまい」は新しい習慣ですから、厳密なルールや定義はありません。堅苦しく考えず、年賀状が来なくなって寂しくなったり、やっぱり書きたくなったりすれば、再開してもいいと思いますよ。

岡崎優子

デイリー新潮編集部

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