創価学会元理事長「長男」が間近で見た池田大作氏 「君は結婚とかすんの?」と声を掛けられ…幹部は過剰な忖度 二つの素顔とは

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「君、イケメンだねぇ!」

 一見すれば、どこにでもいるような教師と生徒のたわいもない雑談。ところが、池田氏といえば創価学会員にとっては「人生の師匠」なのである。少年たちにとって「面白い冗談」に過ぎなかった池田氏の発言も、大学生ともなれば捉え方が変わってくる。

「今でこそ池田氏を師と仰ぐ気持ちはありませんが、当時の私は聖教新聞を毎朝穴が開くほど読み込み、『法戦』と位置付けられた公明党の選挙運動にものめり込んでいた熱心な一会員でした。そのころの私にとって、池田氏の言葉は重みが違います。すぐさま父親に電話をして“なんか池田先生から結婚しなさいって言われたんだけど、これ、結婚しなきゃいけないの? やばいんだけど”と慌てて相談したんです。すると父親は“いやいや、池田先生はそういうことをよく言う人だから気にするな”と。冷静に考えれば、池田氏だってまさか本気で結婚させようなんて思っているはずもないし、別に若者をからかっている風でもない。それは、一般の会員に向けた講演などでも時折みられる姿で、巷で“イケメン”という言葉が流行っていた頃は、開口一番、前列の男性を指さして“君、イケメンだねぇ!”“最近、イケメンって言葉が流行ってるんだろう?”などとやる。それで会員たちの緊張は一気にほぐれ会場は大きく沸くのです。池田氏は、目の前の相手が緊張していたり、その場の空気が張り詰めたりしていても、それを敏感に感じ取り、言葉や態度に“緩”“急”をつけて一気に相手を取り込んでしまう。しかもそこに“戦略”や“あざとさ”は感じさせず、本当に自分が楽しんでいる風なのです。私に“結婚しちゃいなよ”と言ったのも、私がよほど緊張していたのが池田氏に伝わっていたのでしょう」

 一方、創価大学を卒業後、学会本部に職員として就職した正木氏は、そこで池田氏のもう一つの顔を目にすることになる。

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