「絵に困ると自分の中の神にお願いごとをする」 横尾忠則が語る占いと神頼み
『老いと創造──朦朧人生相談』(講談社現代新書)という本を出しました。人生相談なんて性に合わないのに、編集部から持ち込まれる相談ごとについ何か言いたくなって、とうとう一冊分の相談に答える羽目になってしまったのです。人生相談を得意とする作家のセンセイが他に何人もいらっしゃるのに、どうして僕にこんな仕事を持ってくるんだよ、と最初は文句ばかり言っていました。
僕はどちらかと言うと、相談に乗るタイプの人間ではなく、むしろ相談したい側の人間です。と言って、誰かに相談を持ち掛けたことはありません。...