「トップスターの人事にまで口を出す」 宝塚親会社トップの妻の“独裁”ぶり「角会長も夫人には頭が上がらない」

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「公演再開にご協力を」と下級生に異例の呼びかけ

 一方、渦中の宙(そら)組は12月14日まで中止されていた「PAGAD」東京公演が、さらに24日千秋楽まですべて中止となってしまった。

「その発表があった前日4日には、宙組の生徒全員が集められて中止が告げられました。これに先立ち、大劇場には村上理事長や宙組のプロデューサー、そしてAさんを追い詰めたとされる上級生らも顔をそろえ、Aさんに弔意を示すとともに『これから変わっていこう』との結論で一致しました」(劇団の演出関係者)というのだが、

「つまりはいじめに関わったとされる上級生は辞めないということで、何も期待できません。5日の発表では、Aさんにヘアアイロンを押し当てたとされ、25日付で月組へ移籍が決まっていたMの組替えも取りやめとなっているのです」(同)

 これでは元の木阿弥である。

「そもそも宙組の下級生らは劇団の対応や上級生の振る舞いに不信感を抱いており、『PAGAD』の稽古や東京公演出演を拒んでいる生徒も少なからずいました。そんな中で組プロデューサーは『公演再開にご協力を』などと下級生に異例の呼びかけをしていたのだから、もはや組織の体をなしていません」(同)

 宙組は目下、空中分解の危機に瀕しているのだ。

 前編では、騒動発覚後に親会社トップである角和夫会長が語っていた衝撃の発言について報じている。

週刊新潮 2023年12月14日号掲載

特集「いじめ自殺『宝塚』 公演再開の裏に『阪急総帥』の『利益主義と恐妻』」より

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