「親御さんの職業、年収は?」 宝塚・親会社のトップが音楽学校で“コンプラ無視”の面接、「会見後に旅行の話を楽しそうにしていた」との証言も

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楽しそうに旅行の話を

 続けて、さる阪急関係者によれば、

「Aさんが亡くなって3週間余りたった10月24日、大阪・梅田で関西財界人の会合がありました。そこで角さんは、18年ぶりにリーグ制覇して日本シリーズに臨む阪神に言及し、『優勝おめでとう! かなり稼げそうです』と上機嫌でした。10月7日には歌劇団が会見を開いて外部弁護士の調査チームを立ち上げると表明しており、出席者は劇団の動向に関心があったのですが、角さんは宝塚については触れなかった。代わりに、会見直後に夫婦で訪れたヨーロッパ旅行の話を楽しそうにしていましたね」

 角会長は音楽学校の理事長を12月1日付で退任、後任は歌劇団の村上理事長が兼任することになった。組織風土改革を進めるためだというのだが、親会社の「総帥」として君臨し続ける以上、一朝一夕に“風土”が変わるはずもない。

 後編では、角会長の夫人がトップスターの人事にまで介入している問題について取り上げる。

週刊新潮 2023年12月14日号掲載

特集「いじめ自殺『宝塚』 公演再開の裏に『阪急総帥』の『利益主義と恐妻』」より

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