「1人で裏金9000万円」安倍派議員は誰だ 永田町は騒然…「それより松野官房長官がフラフラでもう持たない」

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記者からの猛攻撃でノックアウト寸前

 では、もし9000万円もの裏金をプールしていた議員が実在していたとしたらどんな罪に問われる可能性があるのだろうか。

「使い途次第です。ちゃんと政治活動に使っていたりすればいいわけですが、もし明らかに政治とは関係ない金の使い方が判明すれば、所得税違反などに問われる可能性も出てきます。ただ『単に不記載でした、認めます』となってしまうと、金額がいくら高くても、政治資金規正法違反で在宅起訴か略式起訴くらいで済まされる可能性が高い」(前出の司法記者)

 とはいえ、今回のパー券裏金騒動で金にまつわる国民の不信感を拭い去ることは難しいだろう。今取りざたされている安部派の面々の中には重要閣僚や自民党三役もおり、まさに岸田政権を支えているメンバーだからだ。

 中でも、もう持たないのではないか、と言われているのが松野博一官房長官である。松野氏は連日のように野党やマスコミからの追及を受けるも、「政府の立場としては…」の言葉を盾に逃げ続けてきた。だが、「もうフラフラ。いつ辞めてもおかしくない」(前出の政治部記者)。8日にはとうとう松野氏も1000万円超のキックバックを受けていたと一部で報じられた。

「逃げの一途を決め込む松野氏にブチギレた記者会は、官房長官ではなく衆議院議員の立場で記者会見に応じるよう求める要望書を、7日午後5時を期限として松野氏に対して提出しましたが、松野氏は拒否。先日も東京新聞の望月衣塑子記者からの終わらない質問を浴び続けていました。この間までは親しい記者と望月氏の陰口を叩き合う余裕もありましたが、今や四面楚歌。松野さんが辞任することになったら岸田政権はもう持たないかもしれない」(同)

 13日に臨時国会が閉じた後、本格化すると言われている特捜部の捜査に注目したい。

デイリー新潮編集部

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