「お前、また下手打ちやがって」で殴る蹴るされた親分は人事異動でどうなったか? 3代目弘道会傘下の人事に動きが

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若頭が組長を殴る蹴る

 組織を維持することが難しいほどに組員数が減っていた10代目常滑一家は3代目高山組が預かることになり、同組の松島寛爾組員がトップとなることが予定されているという。

 この10代目常滑一家という組織の名前は今年7月、ショッキングな形で世の中に伝わることになった。

 当時のA若頭が、名鉄常滑駅前のロータリーで磯部総長に殴る蹴るの暴行を加えた疑いで逮捕されたのだ。暴行の際、A若頭は「お前、また下手うちやがって」と口にしていたという。

 子分が親分を公衆の面前で殴る蹴るというのは、上下関係が厳しいヤクザ業界では考えられない行為だった。が、磯部総長は認知症を患い、その世話をA若頭がしている中での「介護疲れ」による暴行の可能性もあるのでは、と指摘されていた。総長から被害届が出ていなかったので不起訴となったものの、9月になって弘道会からA若頭は破門となっている。

 こちらの方は福島連合とは違ってトップに名誉職的なポストが用意されることはなく、引退となった。病気を患っていたのが事実だとするなら、引退も致し方ないことなのかもしれない。超高齢化社会の抱える問題は、どの世界でも共通しているようだ。

 関連記事「『お前らやってないだろうな』 ヤクザが特殊詐欺・強盗に注力する時代、『ルフィ事件』の関係が疑われて高山若頭に呼び出された組織は?」では、ルフィ事件と暴力団との関連について詳報している。

デイリー新潮編集部

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