紅白に「K-POP」6組出場で「ネトウヨ」のデモはあるか? ネット編集者が「多分ない」と考える理由は“2011年”と2023年の違い

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一定数残った人は……

 あとは「免税店を在日特権と勘違いする」「『Chosen by Voters』(投票者によって選ばれた)を朝鮮人の組織票だと勘違い」「オーストリアが地理の教科書に日本海のことを韓国における『東海』と表記。その後なぜかオージービーフの不買運動を開始」など奇天烈なものもあった。

 かくして2011年以降の嫌韓の流れを見てきたが、フジテレビデモにしても「韓国人・朝鮮人がフジテレビとメディアを支配している」「メディアには在日枠がある」といった陰謀論がまことしやかに取り沙汰されていた。こうしたこともあまり聞かなくなった。あの時嫌韓で一体感を得た人々も今や日常に戻ったということだろう。一定数残った人々はもう一生やり続けるしかなさそうだが……。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部

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