清和会の議員が“裏金処理”を告白 パー券収入過少記載問題、特捜部が注目する“ノルマ番付”議員の名前は?

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弁護士の出入りが頻繁に目撃され…

 中でも特捜部が注目しているであろう事柄がある。不記載額が大きい清和会で、多額のパー券の売り上げを担う“ノルマ番付”議員と評されるほど集金力の高い政治家の存在、そしてノルマ超過分のカネの処理方法だ。

 清和会関係者が声を潜めて言う。

「清和会の場合、1回生のノルマは60万円。閣僚経験者になると400万円で最高額は750万円です。現在、最高額を納めているのは当選10回で清和会座長の立場にある塩谷立元文科相(73)と当選9回の下村博文元文科相(69)の二人です」

 無論、松野博一官房長官(61)を筆頭に高木毅国会対策委員長(67)、西村康稔経済産業相(61)、萩生田光一政調会長(60)、世耕弘成参院幹事長(61)ら「5人衆」のノルマ額も400万円を超えているとみられるが、

「5人衆の中には、ノルマ超過分を派閥に納めてこなかった人物がいるようです。対策を講じるためでしょうか、最近、自民党の顧問弁護士がその人物の事務所に出入りする光景が頻繁に目撃されています」(同)

 この点、清和会のさる幹部も次のように証言する。

「以前は、ノルマを超える派閥のパー券の売り上げ分については自分の事務所に入れるのが一般的でした。私自身はやっていませんでしたが、法令に則ってきちんと処理できていなかった議員もいたと聞きます。しかし、彼らもそれが違法だとの感覚はなかった」

裏金処理の告白

 また、清和会のベテラン議員も、

「ノルマ分はきちんと清和会に入れていましたが、ノルマを超えた分のパー券の売り上げについては、自前の政治団体や政党支部に入れるのが普通でした。というのもノルマを達成できない時だってあるわけです。そうした時は、逆に政治団体や政党支部からお金を回して穴埋めをしなくてはならない。そのためには、超過分を蓄える必要があった。それが不正な行いだとは思ってもみませんでした」

 ノルマ超過分を政党支部などにプールし、ノルマを達成できない場合にそこから補填していたとの言い分だが、そうしたカネは収支報告書には記載しない。つまり“裏金”として処理していたとの“告白”だ。

 ある清和会所属議員のスタッフも以下のように語る。

「事務所によってはノルマ分だけ清和会に振り込んで、超過分はそのまま自分たちで処理するというケースもあったようです。ただし今は、パー券の購入代金は購入者から派閥の口座に直接振り込むようにと指導されています。刑事告発があったからでしょう。“ノルマ超過分のキックバックも行わないので、パー券はノルマ分のみさばくように”とのお達しです」

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