日大“失望”会見では明かされなかった「アメフト部監督の不可解な行動」「大麻汚染のはじまり」「薬物入手ルート」の闇

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 日本大学が4日に開いた記者会見に「失望」の声が広がっている。林真理子・理事長が118日ぶりに姿を見せたものの、渦中のアメフト部員による大麻事件に関し、真相解明につながる新情報も、同部の存廃についても具体的な話がなかったためだ。そんななか、会見では伏せられた「問題の核心部」を指摘する声が関係者の間から上がり始めている。

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 取材を続ける大手メディアの記者が感想をこう漏らす。

「会見で強調されたのは、一連の大麻事件における大学側の対応が迷走した理由について、澤田康広・副学長に“最大の責任がある”と改めて結論づけたことでした。澤田氏が“情報を秘匿”し、“独断”で警察への届けを遅らせるなど、危機管理や役員規定に違反する“複数の不適切な行為をした”と指弾。他の執行部メンバーは澤田氏から適切な情報提供を受けていなかったため“対応を誤った”と解釈できる内容でした」

 一方でアメフト部の存廃に関しては「継続審議」にあると説明したのみ。一度は「廃部方針」に傾いた経緯について、同席した益子俊志・スポーツ科学部長が、当初の「個人的犯罪、単独犯」から、事件が「集団的、常習的犯罪」の疑いが出てきたためだったと話した。しかし1日に開かれた理事会で廃部方針が撤回された理由について、最後まで明確な説明はなかった。

「すでに違法薬物に関連してアメフト部員3人が逮捕、1人が書類送検されており、捜査はいまも継続中です。大学側も事態を重く見ていることは伝わりましたが、『捜査中』などを理由に肝心の“大麻汚染”の実態についての言及は避けられ、最後までスッキリしない会見となりました」(同)

「大麻リキッドを吸っていたら…」

 その模様をテレビで見ていたアメフト部OBの一人はこう話す。

「関係者が“知りたい”と思っていたことは何も開示されず、むしろ益子氏の『大麻を使用している学生もまだいるかもしれない』などの発言により、疑惑がより深まる印象すら受けました。澤田氏だけに責任をなすり付けるかのような内容にも、運動部やアメフト部関係者の一部からは反発の声が上がっており、“改革機運に水を差す結果になったのでは……”と心配しています」

 会見では再発防止策として、アメフト部の運営・管理などに大学本部が直接関与するようにし、「大麻吸引」の現場となった寮内の監督体制も強化することが挙げられた。

「1日に開かれた初公判で、元アメフト部3年生・北畠成文被告は『監督やコーチが(寮内の部屋を)定期的に見回るなどしていた』と話し、監督体制は以前から敷かれていたといいます。弁護側から“大麻を吸っているところを監督やコーチは気づかなかったのか?”と問われると、北畠被告は『大麻リキッドを吸っている時に何回か部屋に見に来たことはありましたが、気づいていたかはわからない』と答えた。リキッドそのものは咄嗟に隠したとしても、部屋に残る臭いなどで“異変に気づいてもおかしくない”と話す捜査関係者もいます」(前出・記者)

 今回、打ち出された「管理・監督の強化」も、中身が伴わなければ「これまで通りの“掛け声倒れ”に終わりかねない」(OB)と不安視する向きもある。

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