成人の4割が肥満のアメリカでやせ薬の需要が急増中…経済に与える意外な影響をどう考えるべきか

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実体経済に忍び寄る暗い影

 11月30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比520ドル高の3万5950ドルとなり、年初来高値を更新した。米国では「1990年代後半に始まったドットコムバブルの再来だ」との期待も高まっている(12月1日付日本経済新聞)。

 株価は相変わらず好調だが、実体経済には暗い影が忍び寄っている。

 米連邦準備理事会(FRB)は11月29日に発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で「(10月以降の米経済活動は)鈍化した」と総括した。「労働需要が伸び悩むとともに金利上昇によって消費や設備投資が弱含んでいる」というのがその理由だ。...

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