佳子さまの別居問題で批判の矛先をそらす露骨な“地ならし”が 秋篠宮さまお誕生日会見の舞台裏

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会見前に長官が“アシスト”

 そして迎えた27日の会見。秋篠宮さまはといえば、

「宮邸には来客の応対や打ち合わせに使われる公室とお住まいである私室、そして皇嗣職が用いる事務スペースがあり、それぞれ今回の増改築部分の約29%、5%、66%にあたる面積だと説明されながら、『三つの区分が明確ではなく、説明が不十分だった』と仰ったのです」(同)

 つまりは私室に多額の工費を費やしてはいないとのご主張なのだが、これに先立ち22日には、西村泰彦宮内庁長官が定例会見の中で唐突に、

〈お誕生日の質問でも出ているので〉

 と切り出し、

〈少しでも工事費用を抑えたいという両殿下のお気持ちにお応えできず心苦しい〉

〈私室部分がほとんど増えていないことがこれまで伝わっていなかった〉

 などと改修の経緯を縷々述べていたのである。皇族の会見前に長官が“アシスト”するなど前代未聞で、

「長官は『今日のことは秋篠宮さまにもお伝えしている』としながらも『私の判断で行った』と強調しましたが、実際には秋篠宮さまのご回答次第で新たな批判が生じないよう、自ら矢面に立って“露払い”をしたわけです」(同)

 現に長官は、

「われわれが『お誕生日にこの質問をしなければ今日の説明はなかったのか』と尋ねたら『そうはならなかった』と認めました。といっても、この“代理答弁”は長官の一存でできるものではなく、秋篠宮ご夫妻のご意向に沿ったものと考えるのが自然です。ご一家への批判の矛先をそらすためとはいえ、あまりに露骨な“地ならし”だと言わざるを得ません」

「ぐずぐずしていた」と

 一方で長官は、改修工事の結果、佳子さまがお一人で住まわれていることについては、

〈それは皆さんが殿下にお尋ねになるのでは〉

 そうはぐらかしていたのだが、お誕生日会見での当の秋篠宮さまは、

「改修工事が始まる時点で、眞子さんと佳子さまのお部屋を設けないと決めておられたと述べられました。というのも『いずれはこの家から出ていくだろう』『娘たちの部屋を用意すること自体が、ある意味無駄になる』とのことで、ご一家で話し合われて決まったことだと回答されたのです」(同)

 大事なそのご決断を公表なさらなかったのは、

「『どこに誰が住んでいるかというのはプライベートなこと』であるからだと仰いました。それでも当初の計画から大きな変更があったため、6月末の公表に至ったとも説明され、あわせて公表のタイミングについて『本来ならば年度末に出せばよかった。最終的に私がぐずぐずしていたというのが反省点です』などと述べられたのです」

 その上で、国民の理解を得るための対応について問われると、

〈本来は、何かをする前に理解を得られるかどうかだと思います。一回(表に)出たことに対して理解を得るのは、なかなか難しいことだと思います〉

 そのように漏らされたのだった。

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