前原新党は結局カネ目当て、再び小池百合子都知事と一緒になる可能性も…前原誠司はなぜこんなに浅はかなのか

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「いつから維新になったんや」

 だが、実際は新党結成となった。こうなると、維新に移ることだけが目的ではないと考えざるを得ない。

「5人のうち1人は元立民の無所属議員です。やはり、最初から5人という人数ありきで計画された新党と言わざるを得ず、『政党交付金というカネ目当て』だと批判されるのは当然でしょう。比例復活組の場合は、衆議院議員という職にしがみつき、歳費や期末手当、調査研究広報滞在費、立法事務費を受け取ろうとする魂胆も透けて見えます。何の理念も感じさせない前原さんたちの行動は、国民の政治不信をさらに加速させるだけです」(同・記者)

 前原氏は以前から維新との連携を模索していた。2020年6月には「地方主権」をテーマにした超党派の国会議員による勉強会を、当時は維新の幹事長だった馬場伸幸代表(58)と立ち上げた。

 昨年7月の参議院選挙では、自身の地元である京都選挙区から出馬した維新候補を国民民主が推薦。前原氏が積極的に応援する姿を、朝日新聞が皮肉交じりに伝えている(註)。

 以下に紹介する文章に《吉村氏》とあるが、これは大阪維新の会代表で、府知事の吉村洋文氏を指している。

《前原氏は吉村氏と同じ維新の選挙カーで演説中、「我々日本維新の会」と言い間違えることも。維新幹部の中では前原氏に「うちに引き入れたい」と秋波を送る声もあった》

《国民の支持者からは前原氏の演説中に「いつから維新になったんや」「がっかりした」とヤジが上がることもあった》

前原氏の“十字架”

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は「予想されていた動きと言えるでしょう」と指摘する。

「前原さんは以前から維新に秋波を送っていました。そして、今年9月に行われた国民民主党の代表選に立候補したのは、現在の立ち位置に強い不満を持ち、『このまま国民民主党にいたら自分は埋没してしまう』という危機感があったからかもしれません。とはいえ、有権者にとって彼の行動は“見え見え”であり、見透かされた状態だと言えます。年末に政党交付金を巡って新党が乱立するのは風物詩のようなものですが、それに前原さんも参加してしまったというわけです」

 前原誠司という政治家は、本来なら重い“十字架”を背負っているはずだ。2017年7月、前原氏は民進党の第3代の代表に就任した。

 同年9月、NHKが衆院解散の見通しを報じると、小池百合子・東京都知事(71)は新党「希望の党」を設立。これに前原氏は動く。

 小池氏も参加した極秘会談で民進党と希望の党の合流が協議され、合意に達した。ところが、小池氏は記者団の前で、民進党の国会議員を自動的に受け入れることを拒否。テレビカメラの前で「全員を受け入れるということはさらさらありません」「排除されない、ということはございませんで、排除いたします」と明言した。

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