「敢えてそんなことをここで持ち出さなくても」 秋篠宮さまの誕生日会見に宮内庁であがった声

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宮邸の改修問題がテーマに

 秋篠宮さまは11月30日に58歳となられた。それに先立って会見を行われたが、記者からのメインの質問はこの1年の間、国民の間で注目を集めてきた「宮邸の改修問題」についてだった。その回答に対しては、宮内庁内では驚きの声もあったとされる。

 秋篠宮さまは58歳の誕生日を迎えられるにあたり、宮内記者会との会見に臨まれた。会見で多くの時間が割かれたのが、「宮邸の改修問題」だった。これまでの経緯を簡単に振り返っておくと……。

「2019年2月にご一家の“仮の住まい”が約9億8000万円の公費をかけて完成しました。その後、20年3月に宮邸改修工事がスタートし、22年9月に完成しました。工事が完了するまで2年半もかかったのは、コロナ禍での工事中断などがあったせいです。そして、その他の関連する工事が発生するがわかり、もともとは約34億円とされていた工費が50億円を超えることは確実だといわれています。このコスト増について厳しい意見などもネットを中心に見られました」

 と、担当記者。

佳子さまの1人暮らし

 関連して国民の間で注目を集めたのは佳子さまが仮の住まいで生活されているという点だった。

「当初はご一家全員で新宮邸に引っ越されるという前提だったものが、そうではなくなり、佳子さまが仮の住まい(現在は分室と呼ばれている)で生活を続けていらっしゃるということです。分室は仮の住まいとしての役割を終えれば、秋篠宮家を担当する皇嗣職職員らのスペースとして使われる予定でしたが、そのプランも変更されました」(同)

 佳子さまが分室で生活を続けることで、職員のスペースが減り、その分を別の場所に増築するなどの「しわ寄せ」が出てきたと報じられたこともあった。

 今回の会見で秋篠宮さまは、佳子さまが分室で生活をされることになった経緯について問われ、以下のように回答された。

驚いた「発言」とは

《これは当初、この改修工事が始まる時に、私と妻もそうでしたし、それから娘たちも両方とも最初から、改修した後の所に、当時は長女と次女二人ですけれども、部屋を設けないという考えを持っていました。理由としては、いずれはこの家から出ていくであろう、実際に一人はもうその前に結婚しているわけですけれども、娘たちの部屋をそこに用意すること自体がある意味無駄になるという考えからです。そのことを両方、つまり、私たちも思っていましたし、娘たちも思っていましたので、話合いというか、ある意味、その認識を確認したということで、非常にすんなりと決まったことでありました》

 この回答は今年6月の皇嗣職の説明と合致するものだったが、先の記者は「この発言に驚いた」と振り返る。

「秋篠宮さまは眞子さんと佳子さまが小さなころから、“あなたたちはこの家から出て行く立場だから”と伝えてきたというふうに言われてきましたが、今回、ご自身の口からその言葉が出たことに驚きました。宮内庁内からも同様の反応がありました。“敢えてそんなことをここで持ち出さなくてもよかったのではないか”といった具合ですね」(同)

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