“ぐずぐず”についての反省の弁もあった秋篠宮さまの誕生日会見への宮内庁内の微妙な反応

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タイミングの問題

「宮邸には役所的・公的・私的の3つの要素があり、その区分けについて、“どうも明確ではなかった、説明が不十分だったと私は思っています”と述べられました。その点は紀子さまが説明したことと同様ですが、しっかりと意図が伝わってくるものだったと感じました」(同)

 記者からは今回の件を発表するまでの経緯やタイミングについて尋ねられ、以下のように回答された。

《そうですね。発表するまでの経緯。経緯というか、特にタイミングですね、これについては冒頭にお話ししたように、この改修工事が、私たちの住まいともう一つは皇嗣職というお役所の一部署と両方のことを合わせて発表しないといけないというようなことから、いろいろ意見集約に時間が掛かった。本来であれば、年度末に出せば良かったと思いますけども、いろんなことから時間が掛かったということがありました。そして、それとともに、これは最終的にこういうことを公表するという段階で、それを良しとするのは、まあ言ってみれば私ですが、私自身がそのことについて、かなりぐずぐずしていたということがあります。つまり引き延ばしてしまい、非常にタイミングとして遅くなったなというのが反省点です、といったところでしょうか》

「ぐずぐず」の真意

 記者がさらに、「ぐずぐずということはどういったところなのか」について質したところ、

《そうですね。どういったというか。先延ばしにしてしまったというところですね。もっとやはりそこにきちんと関わって、タイムリーに出すという必要があったなと思っています》と秋篠宮さまは答えられている。

「個人的には、“ぐずぐず”という言葉を用いられたことに驚きました。宮内庁内でも同様の反応がありましたね。ただ単に驚きというだけではなく、戸惑いというか抵抗感が感じられる反応でした。“丁寧に説明されようとするスタンスは大事だが、なかなか中身が入ってこなくて、結局ぐずぐずという言葉だけが耳に残ってしまった”とか、“もう少し簡潔な答え方でも良かったのではないか。結果的に判断ミスで遅くなったのは良くなかった程度のことなのだから……”などといった声ですね。“国民の記憶からは良い意味で今回の問題がフェードアウトしてきているように感じていたのに、また蒸し返されかねない”という指摘もありましたが」(同)

 そもそもは宮内庁側の危機管理能力の問題ではないかという指摘もあるのだが……。タイミングを逸してしまうと真意を伝えるのもなかなか難しいということなのかもしれない。

デイリー新潮編集部

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