日大“大麻汚染”の真相をアメフト部OBが初告白 「大麻を持ち込んだ真犯人」「“薬物汚染”を止められなかった部内事情」「澤田副学長の意外な評判」とは

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「大麻流入」の原点

 日大関係者によると、アメフト部は「過去、他大学に先駆けて外国人留学生を積極的に受け入れていた時期があった」という。

「当時、留学生は10人ほどいたのですが、一部の留学生について“素行が悪い”と評判だった。警察沙汰にならずとも暴力行為などを起こし、また寮内で最初に大麻を吸い始めたのも外国人留学生だと聞いていた。そんな彼らをマネて日本人部員も吸い始め、“大麻”に対する抵抗感が一気に下がったといいます」(OB)

 もちろん監督やコーチに隠れての行為だったが、当時からアメフト部の“大麻疑惑”は関係者の間で秘かに囁かれていたという。

「問題は、彼らが母国に帰った後も“大麻文化”だけはアメフト部に残ってしまったこと。近年は練習だけでなく生活面においても、部員に“昔ほど厳しい指導をしなくなった”と聞いており、選手側にもプライベートとアメフトを切り離す意識が強まっていたようです」(OB)

 前述の北畠被告は公判で、最初に寮から違法薬物が見つかった際、アメフト部の監督から「澤田(康広)副学長に見つかってよかったな」と言われたことを明かし、その意味を「副学長が揉み消すんだと思い、すこし安心しました」と説明した。

「なぜ監督は出てこない?」

「澤田氏は“大麻”を大学本部で12日間保管し、警察への届けを怠った“隠蔽の張本人”のように言われていますが、運動部からの評判はすごくいい人物です。“話を親身に聞いてくれる、頼れるアニキ”として関係者からは慕われていた。だから澤田氏に関してアメフト部周辺からはいまも否定的な声は聞こえてきませんが、冷静に考えれば、澤田氏の軽率ともいえる行動が問題をここまで大きくした面は否定できません」(OB)

 その澤田氏も年末に辞任することが決定しているが、逆に事件の幕引きが図られ、真相解明が遠のく可能性も指摘されている。

「OBの間から廃部を回避する積極的な活動や機運が起こらないのは、新たな逮捕者など“まだ何か出てくるのでは?”との疑心暗鬼が拭えないのが一つ。そしてもう一点が、部の管理責任者であるはずのアメフト部の監督らがいまだ表に出てきて謝罪も説明もしていないことです。これでは世間だけでなく、われわれも納得できるはずがなく、いま声を上げても“逆効果になりかねない”と考えるOBは多い」(OB)

 日大の迷走はいつまで続くのか。

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