「父親すら入信させられず…」「早逝した次男と納まる可能性が高い」 池田大作氏の墓はどこになる?

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富士山を望む地

 さらに、である。池田氏が折伏できなかったのは父にとどまらない。

「池田氏は10人兄弟の五男にあたりますが、84年に亡くなった八男、つまり池田氏の弟も最後まで会員になることはなかった。加えて池田氏の次兄にあたる人物が、鎌倉にある無宗派の霊園を購入します。次兄が世話していた池田氏の母を供養するためのものでしたが、池田氏本人からすれば、無宗派の霊園に母が入っては、学会に示しがつかなくなってしまいます」(同)

 結果的に、母も前述した池田氏建立の八王子の墓に加え、その頃はまだ関係が悪化していなかった日蓮正宗の総本山・大石寺の墓にもその名が刻まれた。学会が大石寺から破門される前のことだ。池田氏が母親の命日に合わせ、富士山を望む地に豪壮な墓を作ったのだった。

「おそらく早逝した次男と納まる形に」

「墓石には84年に29歳の若さで病死した池田氏の次男・城久氏の名前も刻まれています」

 とは、先のジャーナリストだ。

「今も大石寺に墓石は存在していますが、総本山と学会が対立して以降、遺骨は引き上げられたそうです。学会は大石寺の近くに富士桜自然墓地公園を開設。新たに池田家の墓が設けられたので、そこへ家族の骨が移された可能性が高い。恐らく池田氏本人も早逝した次男と納まる形になるのではないでしょうか」

 世界中から授与された学位や勲章の数を世間に誇ってきた池田氏だが、足元を見れば周囲と対立を重ねる毎に墓石までも増やしてきたことになる。その事実が生前、本人の口から明かされることはついぞなかった。

週刊新潮 2023年12月7日号掲載

特集「激震収まらず 元弟子たちは見た! 人間『池田大作』の聖・俗・邪」より

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