「メーガン妃のチアリーダー」による“暴露本” 長男をめぐる「王室の人種差別的発言」騒動の再燃&延焼で完全消失した“落としどころ”

国際

  • ブックマーク

メーガン妃批判の“大物”があえて実名を公表

 出版社は即座に回収を決めたが、英米メディアの大多数はこの“流出”騒動を報じながらも「発言者2人」の名前を伏せ続けた。前述の法律問題や世界に与えるインパクトの大きさ、英王室が何らかの法的措置を取る可能性を考慮したと思われ、一部メディアは「主張の正確性を確認できないため」と明記している。

 だが、そうした業界の空気をあえて無視する人物も現れた。英有名司会者・ジャーナリストのピアーズ・モーガン氏が、自身の番組「Piers Morgan Uncensored」(Talk TV)で「発言者2人」の名前を明かしたのだ。

 ヘンリー王子夫妻の暴露インタビューが放送された当時、メーガン妃の発言を全否定したモーガン氏は局からの謝罪要請を拒否し、人気朝番組のレギュラーを降板した。またメーガン妃を嘘つきと断じて「プリンセス・ピノキオ」と命名するなど、「メーガン妃批判と言えばこの人」的な大物である。

『Endgame』には、数々のメーガン妃批判にカミラ王妃が感謝しており、モーガン氏と定期的に電話で話しているという記述があった。そこでモーガン氏はまず、英紙「ザ・サン」への寄稿で「これまでの人生で女王と電話で会話したことは一度もない」と全面否定。自身の情報筋から得た情報などからすると、『Endgame』は嘘だらけであると糾弾した。

 そんなモーガン氏がなぜ「発言者2人」の名前を明かしたのか。モーガン氏はその理由として、「オランダ人がそれを見ることができるなら、英王室に金を払っている英国民にも知る権利がある」ことや、その2人が「人種差別主義者だと本気で思っている人は誰もいない」ことなどを挙げた。また、オープンな議論に持ち込むことで、ヘンリー王子夫妻とスコビー氏によって「布陣」された「暗黙の脅威」を取り除くという、“毒を以て毒を制する”的な意図なども明かしている。

次ページ:まったくわけがわからない「翻訳ミス」

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。