【阿久悠の生き方】5000曲の歌詞を残した作詞家は、昭和の時代に何を伝えたかったのか
気がつけばもう師走。年の瀬の恒例行事の中でも多くの注目を集めたのが、「日本レコード大賞」をはじめとした数々の歌謡賞でした。何度も口ずさみ親しんだ歌を、1年を振り返りながら、あらためて噛みしめる……。かつて、そうした賞レースの中心には、常にこの人がいました。朝日新聞編集委員・小泉信一さんが様々なジャンルで活躍した人たちの人生の幕引きを前に抱いた諦念、無常観を探る連載「メメント・モリな人たち」。生涯に5000曲もの歌詞を残した作詞家・阿久悠さんの人生に迫ります。...